Voice
シンガポールに進出する多くの日系企業が、日系シェアオフィス・コワーキングスペース「The Company Singapore」を東南アジアでのビジネスハブとして利用しています。
実際にThe Company Singaporeをご利用いただいている企業様の生の声をご紹介します。
Marusan Kinzoku Co., Ltd
成瀬 一晴Naruse KazuharuDirector
シンガポールで行っている事業内容について教えてください
シンガポールでは、カンボジアの会計処理を行う投資会社として運営しています。
シンガポール進出のきっかけについて教えてください
2011年の東日本大震災(3.11)後、取引先から「日本以外で生産のバックアップができる工場はありますか?」と問い合わせを受けました。当時、超円高の影響もあり、2012年に東南アジアで工場を探し始めました。
JETROや名古屋の異業種交流会を通じて海外視察を行ったところ、タイやインドネシアの開発区はすでにいっぱい、ミャンマーは軍事政権下、ベトナムは通貨安による外貨規制がありました。そうした中、2011年9月、東日本大震災で被災した東北の企業がタイの洪水被害にも遭い、カンボジア開発区の1万㎡の土地を売却する話がありました。
土地はすでに整地されており、整地費用も不要だったため、敷地の規模も適していたことから、2012年に即決で契約しました。しかし、当時のカンボジアの会計制度はグローバル基準に対応しておらず、日本の税務署への申告には不十分でした。
同じ2012年、NHKの番組でシンガポール経済産業省の方がCROSSCOOP SINGAPORE(現在のThe Company Singapore)について紹介していました。私の従兄が日本の経済産業省に勤めていたこともあり、すぐにシンガポールの経済産業省について調べ、そこでCROSSCOOP SINGAPOREを知り、メールで連絡を取りました。
シンガポール市場における初期の挑戦は何でしたか?
日本からシンガポール、そしてシンガポールからカンボジアへの投資に関する税務や銀行関連の情報収集が課題でした。
現在ならYouTubeやAIを活用すれば簡単に情報を得られるかもしれませんが、当時は関係会社や省庁に電話をしたり、日本のセミナーに参加したり、メールでアポイントを取るなど、多くの手間がかかりました。
The Company Singapore(元 CROSSCOOP SINGAPORE )を選んだ理由についてお聞かせください。
前述のとおりですが、最終的には「人的関係」が決め手でした。The Companyの日本人スタッフの方々の対応が非常に丁寧で、東南アジアに飛び込む決意で来た私にとって、大きな安心感を与えてくれました。特に、中国(天津・上海)では裁判も多く大変な思いをしていたため、その違いを強く感じました。
The Company(当時のCROSSCOOP SINGAPORE)におけるサービスや施設で特に重視された点は何でしたか?
シンガポールからカンボジアへの投資を行うにあたり、税務・金融関係のメールや文書の転送が重要でした。
また、「気軽さ」も大切な要素でした。エントランスに入って、サクッと挨拶を交わしながら仕事ができる環境は、とても快適でした。

創業初期から利用されているということですが、最初に「The Company(当時のCROSSCOOP SINGAPORE)」の良さを実感した瞬間はありましたか?
やはり「人的関係」が大きかったです。
特に印象的だったのは、最も心配していた時期に素晴らしいフォローを受けたことです。2021年3月、コロナ禍が明ける前、私のVISA(EP)が切れてしまうため、日本からシンガポールへ渡航しました。
まずはホテルで1週間の隔離。隔離後、PCR検査で陰性が出てようやく外出可能になりましたが、現地のスマホが必要でした。しかし、日本から持参したスマホはSIMフリー端末でしたが使えず、更に事前に手配していたSIMカードが届かないというトラブルに見舞われました。英語が苦手な私は困り果てていましたが、The Companyのスタッフさんが配達担当者に電話してくれたおかげで、無事にSIMカードを受け取ることができました。コロナ禍のシンガポールでは、すべてがQRコード管理され、SINGPASSを含めスマホは必須だったため、本当に助かりました。
The Companyのオフィスを利用している中で、事業の成長や変化にどのように影響を与えたと感じていますか?
最近のトランプ・ショックやサステナビリティ(事業継承)、VISA(EP)取得の問題を考えると、当社のような小規模製造業にとって、将来への不安は大きいです。
一方で、シンガポールのようにIT環境が整った場所では、AIを活用した手法の発展が期待できます。例えば、コミュニケーションがAIによってボーダーレスになり、グローバルな交流が促進されることで、企業が成長・進化していく可能性もあると考えています。
現在、シンガポール市場での事業展開はどのように進んでいますか?
当社は基本的にカンボジア工場の会計処理を行うためにシンガポールに拠点を持っています。そのため、特に大きな事業展開はありません。
しかし、現状を維持し続けること自体がすでに大きな挑戦であり、これこそが事業展開の一つではないかと考えています。
これからのシンガポール市場やThe Companyに求めるものは何ですか?
当社はインキュベーター的な使い方をしました。
海外事業というと敷居が高く感じるかもしれませんが、The Companyはそのハードルを感じさせない環境を提供してくれる場所です。
小規模企業でも遠慮せず、まずは扉を叩いてみることをおすすめします。


- Plan
-
Virtual Office
オフィススペースを持たず、法人登記だけしたい時に便利なバーチャルオフィス。登記可能な住所貸しはもちろん、郵便物の受け取りも受付スタッフが対応し、最大4ヶ月まで保管いたします。オプション料金で郵便物の転送も可能です。
- 利用可能時間
- 利用料金
- SGD 89+GST~
※年払いのみ対応
※上記はプロモーション価格です。適用には諸条件がございます。詳細はお問い合わせください。